経営者と商売人の違い
前提として、まだ経営を語れるほどの実績と経験はないんだけど
ユニクロ柳井さんの「一勝九敗」を読んで考えさせられたのでメモがてらひさしぶりの更新。
「経営者と商売人はどう違うのか。」
商売人は、売ったり買ったりすること自体が好きな人。ほとんどの中小企業の社長はその意味で経営者ではないと思う。経営者とは、しっかりとした目標を持ち、計画を立て、その企業を成長させ、収益を上げる人のことだ。 <一勝九敗 / 柳井 正>
スケールは桁違いだけど、僕もこうありたい。それに、そうでないとやっていけない気もする。
タイトルにもある一勝九敗については、
成功の芽は失敗の中にある。スピードを持って恐れずにチャレンジしていく。
ということ。
「計画したら必ず実行するということ。実行するから次が見えてくる。経営者本人が主体者として実行しない限り、商売も経営もない。」
のところも、今の自分に非常に響くものがあった。
「失敗を失敗と思わない。」という考え方もあるけど、
僕は失敗は、やはり失敗だと思う。
でも、その失敗を検証して、何が問題だったか把握し調整していく。それが大事。
トライ&エラーとPDCAを、どれだけ早く・深くグルグルと回していくか。それに尽きる。
それにしてもすごくおもしろくて刺激のある本だった。
柳井さんが父から受け継いだ衣料販売店をどのように店舗拡大させ、FC化、そして上場、海外戦略という成長していく過程を
時系列で追いながらも、会社の状況が変わっていくにつれて経営の視点や組織を柔軟に変えていったところが非常におもしろく、すごく勉強になった。
(ありがちなサクセスストーリーではない。)
本人が本の中で言っているように、柳井さんは超がつくほど頭がいい・もしくはエリートではないのかもしれないけど、それが逆に親近感が沸いたし、愚直に本気で挑み続ける経営姿勢には感銘をうけた。
数多くの経営哲学が頭に残った良書。何かのタイミングでまた開くだろうな。